【レビュー】TAJIMA セフツールボックスとは?ラインナップの一部と使い勝手を紹介

TAJIMA

はじめに

現場での道具整理、どうしていますか?
工具を現場ごとに持ち運ぶ際、「箱の中がぐちゃぐちゃになる」「複数の箱を一度に運べない」と感じたことがある人も多いでしょう。

そんな悩みを解決してくれるのが、連結式工具箱シリーズのひとつ 「TAJIMA セフツールボックス」
国産メーカーならではの細部の作り込みと、現場での使いやすさを徹底的に追求した設計が特徴です。

Milwaukee PACKOUTやDEWALT ToughSystemなど、海外製品の人気も高まる中、
TAJIMAは「国産精度×セフシステム」という独自の路線で多くの職人に選ばれています。

この記事では、実際に現場で使用して感じた「メリット」と「デメリット」を、リアルな視点から紹介します。


セフツールボックスのメリット・デメリット

【セフツールボックスのメリット】

  • 国産ならではの精密な作りとロック精度
  • 上に置くだけで自動連結(オートロック)
  • 台車(キャリー)による水平移動が可能
  • 現場でも安定して積み重ねられる
  • 価格は連結工具箱として標準的でコスパが良い
  • 重量は連結式の中では軽量な部類

【セフツールボックスのデメリット】

  • Milwaukee PACKOUTと比較すると収納力がやや劣る
  • 基本的に全メーカー共通だが、他社製品との互換性はない

セフツールボックスとは?

TAJIMA(タジマ)は、建築現場で長年愛用されているメジャー・腰道具メーカー。
そのTAJIMAが展開する「セフツールボックス」シリーズは、工具の持ち運びと整理を効率化するために開発された連結式収納システムです。

ボックス同士は上部と下部の連結ロックパーツで確実に固定され、
上に置くだけで自動的にロックが掛かる、置くだけ連結(オートロック)が特徴です。
解除は連結ロックパーツを押し込むことでロックが解除され、スムーズに積み替えや分離が行えます。


主なラインナップと特徴


セフツールボックス キャリー(台車)

シリーズの中核となるのが「キャリー」「台車」です。
「キャリー」は大径タイヤを採用し、悪路でも運べる構造が特徴。
「台車」は折り畳み式で大量のセフツールボックスも平地での運搬が可能
重心が低く、積載時の安定感も抜群です。

車からの作業場所への移動や、現場内での移動が多い作業場では特に便利です。


セフツールボックス(S)・セフツールボックス(通常サイズ)

収納ボックスは セフツールボックス(S)通常サイズ の2種類が展開されています。
Sサイズは軽量・コンパクトで、手持ち工具や小型電動工具の収納に最適。
通常サイズは容量が大きく、充電器や消耗品などもまとめて入れるのに向いています。

いずれのサイズも金属製のロックが採用され、開閉時の精度が高く、がたつきがありません。
また、上部にはスタッキング用の溝があり、ずれにくくしっかり積み重ねられる設計になっています。


引き出しタイプ

細かい部品やビス類、工具パーツを整理するのに便利な引き出しタイプ
セフ引き出しボックスLはレール構造の滑りがスムーズで、ボックスを積み重ねた状態でも上段を下ろさずに中身を取り出せます。
また、1段ごとの引き出しユニットを追加できる構造になっており、用途に応じてカスタマイズが可能です。


パーツボックス・トレー類

TAJIMAでは小物整理用のボックスを「パーツボックス」としてラインナップ。
透明フタ付きで中身が一目で分かり、中身の確認→取り出し→再収納の流れが非常にスムーズ。

また、セフ引出しボックスL フタ付き仕切りトレイを使用すれば、
PACKOUTのオーガナイザーやパーツボックスと違い、
中間にあるパーツボックスでも上のボックスをどかさずに、引き出しボックスごと取り出すことが可能です。
この構造によって、積み重ねた状態でも素早く中身にアクセスでき、作業効率が格段に上がります。


セフツールバスケットシリーズ

セフツールボックスシリーズの中でも、頻繁に使う工具や材料をすぐ取り出せるのが、このセフツールバスケット

ラインナップは 「Sハンドル付」・「ハンドル付」・「ハンドル無し」・「ダブル」 の4種類。
収納容量や高さの違いにより、用途に合わせて選べます。

特徴

  • 上部がオープン構造で、工具や部材をすぐ取り出せる
  • ハンドル付きタイプは片手で持ち運びしやすく、安定感も高い
  • 側面にはTAJIMAらしい黄色ラインと赤ロゴが入り、デザイン性も高い
  • セフツールボックスと連結可能

実際の使用感

オープン構造なので、使用頻度の高い電動工具や材料類の収納に最適です。

特に「セフツールバスケットダブル」は深さがあり、
卓上丸鋸の運搬にも対応できるサイズ感。

一方、「Sハンドル付」タイプはコンパクトで軽く、
小型の工具や測定器具、ビス・コーキング材などの運搬に最適。
作業内容に応じて、持ち運ぶアイテムを分けるのにも向いています。


セフツールバッグ

セフツールバッグは、現場での携帯性と収納力を両立したソフトタイプのツールバッグ。
ハードケース系のボックスとは異なり、柔軟性と軽さが特徴です。

特徴

  • 本体外周に複数のセフホルダーを配置
  • 内部は深めの構造で、インパクトドライバーや充電式工具をまとめて収納可能
  • 外装が布地素材のため、室内・内装工事での使用に向いている印象
  • セフツールボックスの上段に連結固定が可能

実際の使用感

ハードケースよりも軽量で扱いやすく、
「細かい道具をまとめて一度に持ち運ぶ」用途に非常に向いています。

特に軽作業や仕上げ工事など、
工具をこまめに出し入れする作業環境で威力を発揮します。
セフツールキャリーと組み合わせれば、現場移動時のワンセット収納としても最適です。


他シリーズとの比較(PACKOUTとの違い)

比較項目TAJIMA セフツールボックスMilwaukee PACKOUT
ロック精度非常に高い高い
耐久性高い非常に高い
デザイン黒+黄色、赤のTAJIMAロゴ目立つ赤黒デザイン
価格標準的高価
重量軽量重め
収納力標準的高い

まとめ

TAJIMA セフツールボックスは、
「国産品質」×「扱いやすさ」 を両立させた連結式収納システムです。

堅牢さ・ロック精度・水平運搬性の高さは他社にない強み。
特に、台車型キャリーによる安定感は、現場作業を大幅に効率化します。

一方で収納容量はやや控えめですが、
軽量・安定・扱いやすいバランス型ツールボックスとして非常に完成度が高いです。

日々の作業効率を上げたい人、国産品質を重視する人には
間違いなくおすすめできるシリーズです。

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